エンジンは高回転になっているという場合は、まずはクラッチのトラブル、クラッチディスクの摩耗により滑っている状態と考えていい。こういう車は当然の”ことだが、燃費が悪くなっていくので給油したときのトリップメーターによる燃費計算もひとつの目安になる。クラッチがすり減っているかどうかは、ユーザーが点検できる。むかしは坂道で半クラッチにしてつなぎ具合を点検しろといっていたが、いまはそんな危険なやり方ははやらない。サイドブレーキを引いてブレーキペダルを踏み、ギアをローに入れてクラッチをはなす。スコンとエンストをすれば、クラッチはまだ大丈夫。エンジンが切れなければクラッナは摩耗状態なので交換が必要だ。そのほかのクラッチの異常にはいくつかの種類がある。(1)クラッチペダルを踏んでもふわふわと頼りない。(2)ペダルをいっぱいに踏んでも時間がたたないと切れない。(3)いくら時間をおいてもクラッチが切れない。(4)シフトチェンジのたびにキッとかジャーという異首がする。(1)〜(3)の異常はペダルからクラッチ板までに圧力を伝える部分でのトラブルとみていい。クラッチは機械式(ケーブルで力を伝達)と油圧式との2種類がある。機械式クラッチでは、ケーブルの伸びや、ロックしているナットのゆるみ、油圧式ではとクラッチ液の不足の原因が多い。異音、ペダルを踏んだときのジャージャーとかキッキッという音は、クラッチ内のベアリングに異常が出ていることを伝えている。この場合の整備は、しろうとではできるわけがない。整備工場行き以外に手はない。ただし、これらの異常はクラッチディスクの摩耗とは直接関係のない場合が多いので。「お客さん、クラッチがダメになってますよ」といわれても、どこの部分がダメなのか、どこを修理しないといけないのかをしっかり聞くことが必要だ。是非、上に記したことに注意して、車検を受けるようにしてもらいたい。
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