商品を買い取ったり仕入れたりする場合、その価格を決めるのが査定である。査定には、汚れ具合やキズの度合いなどはもちろんこと、それぞれの商品ジャンルによって、じつにさまざまな基準や条件がある。そうした基準や条件をクリアして、高く査定されたとき、その商品は高い価格で買い取られ、仕入れられるわけである。査定をするには、その商品がどういう状態になっていて、どれだけの価値があるのかを確定するための技能、要するに目利き、鑑定眼が必要になってくる。その技能を身につけていないと、査定かできないということになる。とくに貴金属品、バッグ、時計などのブランド品、美術品、骨とう品といった商品は、本物かコピーかを見分ける鑑定知識のほか、汚れやキズなどを見きわめる目利き、商品それぞれの相場も知っておかないと、買い取り価格を決められないことになる。貴金属品のなかでも、指輪やネックレスなどに使用されるダイヤモンドとか、色石(いろいし)と称されるルビー、サファイヤ、エメラルドなどの鑑定となると、専門知識が必要となるのでひじように難しい。たとえば、ダイヤの場合は、キャラット(大きさ)、クラリティ(透明度)、カラー(色)、カット(プロポーション)という、四つの「C」を見きわめなければいけない。ところが、宝石セミナーなどでは、それが本物かニセ物かまでは教えてくれるが、その色の宝石はどれぐらいするものなのかというのは、市場などに行って経験を積みながら、自分でおぼえるしかない。宝石などの値段は、その両方をプラスしないと出てこないと、あるショップの経営者は、次のようにアドバイスする。「だから、そういう宝石の分け方ばかり勉強して、それで終わりと思っている人がいるけど、それは間違いです。われわれの宝石の買い取り商売は、本当はそこから始まるんですよ。あと、よく問題になる合成石は、それが本物かどうかはやはり鑑定に出さないと、わからない場合がある。そういうときは、一応預からせてもらう以外にないですね」この事を参考にし、質屋をはじめてみてはどうだろうか。